"知る"ということは"感動する"ということ
- 校長
- 5月6日
- 読了時間: 3分
さて、ゴールデンウィークは当塾も休校期間としておりまして、本日5/6(火)より通常授業が再開となります。
新年度に入って1か月が経過し、体育祭の準備などもあって少しずつ疲れが見えてくる時期かと思います。
また、勉強に関しても”新年度ブースト”が落ち着いてくるタイミングでもあり、日々の学習が億劫になる時期かもしれません。
「そもそも勉強って何のためにやるの?」
「勉強したところで知識全ては役に立たなくない?」
と思う方もいるでしょう。
この点に関しては、3年ほど前にも
「なぜ『勉強』は必要なのか?」というテーマで触れていますので合わせて読んでみてください。
ただ今回は、この”勉強の意義”についてまた別の角度でお話をしたいと思います。
私は3月の連休の際、東北・新潟一周の旅に行ってきました。
”青春18きっぷ”という、一定期間JRの普通電車が乗り放題になるパスを利用して、5日間かけてがっつり各地を堪能してきました。
実際の行程(総距離1731km)
↓↓

私は特段、鉄道オタクというわけではないのですが、長時間移動も平気になるくらい数々の綺麗な景色を見ることができました。
これだけ各地を巡る旅路だったので、青森の林檎農園・八郎潟の干拓地・北上川や信濃川など各地の河川・新潟に広がる田園地帯など…
教科書の中で何度も見かけたことのある土地をリアルに感じることができました。
そういうものを目することで「●●で見たやつだ!」と小さな感動を何度も得られました。
また、次の写真はいずれも新潟県長岡市の道路を撮影したものです。


全体的に黄色がかっているというか、茶色っぽくなっていませんか?
これは長岡市(というか日本海側)が豪雪地帯であることと密接に関係しています。
多くの雪が積もったとき、長岡市はその雪を溶かすために地下水を利用しています。
地下は地上と比較して温度変化が小さい傾向にあるため、冬場は水温の安定性を利用して雪を溶かすことができるのです。
この地下水を「消雪パイプ」という設備を利用して散水しています。
この水の中には鉄分が含まれており、空気中の酸素と反応して酸化することでこうした色になるそうです。
(中学2年の理科で習う”穏やかな酸化”ですね)
この事実一つとっても、
・日本海側の地域は豪雪地帯
・地下は地表と比較して温度が安定している
・鉄分がゆっくり酸化すると赤茶色になる
この3つの知識があることで、実際にその現象を目にした時の感動が変わってきます。
知らなかったり興味が無いとただの違和感で済ませてしまうかもしれませんが、
知識があることでこういった”日常の些細な事”に感動することが出来るのです。
皆さんも、学校や塾で習った知識に関連するものを日常で目にした時、「●●のときに習ったあれだ!」って感じた経験はあるかと思います。
当然ですが勉強して知識が増えれば増えるほど、そういった小さな感動を感じるチャンスも多くなります。
「"知る"ということは、そうやって心が『おぉ!』て動くことなんだ」
そうした意識を持っておくだけでも、日々の学習がちょっと面白くなるかもしれません。
余談ですが、日本海側を本格的に旅行したのが人生初ということもあり、雪国特有の”二重構造の玄関”や”ママさんダンプ”にすら感動していました笑
(分からない方はぜひ調べてみてください!)
最後に特に印象的だった写真をもう少しだけ紹介します。




読んでいただきありがとうございました。
Comentários