top of page
校長

対面授業のはなし

先日のブログでもお伝えした通り、当塾は6月1日より通常通り対面形式での授業を再開しました。

まだまだウイルスの不安は残っておりますが、講師・生徒ともに手洗いうがい徹底させたり、アクリル板で仕切って授業を行ったりと、感染対策として様々な策を講じておりますのでどうかご安心ください。

再開して一週間が経過し、「やっぱり対面式の授業に勝るものはないなぁ…」と感じております。

大学時代、学部長がこんなことを言っていたのを思い出しました。

「最近では、インターネットを利用したいろんな学習プログラムが出ているけれども、どれほど技術が発達しても、講義形式(対面式)の授業がなくなることはないだろう。人類の長い歴史の中で、この教育スタイルは変わらずに現代まで続いているのだから。」

なるほどな。という感じでした。

もちろん、技術の進歩はすさまじく、オンラインの教育システムを活用することで効率よく学習ができる側面もあるでしょう。また人よっては、非対面の授業の方が受けやすいということもあるかもしれません。

でもだからといって、先ほどの通り、対面式の授業がこの世から消滅することはないでしょう。

先月は私もオンラインで授業をしていましたが、だからこそ対面の良さを実感しています。

まず、言語を用いないコミュニケーション、いわゆる”ノンバーバル・コミュニケーション(non-verbal communication)”が圧倒的に取りやすいです。

分かり易くいうと、生徒のリアクションが直で伝わってくるとでも言いましょうか。

顔の表情だけじゃなく、動きやちょっとした沈黙などを通じて、伝えたことがちゃんと理解ができているのか、そうでないかの判断が非常にしやすいんですよね。

となると、生徒の反応に応じてこちらが色々と手を打つことができるので、結果的に効果的な授業ができるんです。

そして、こちらの方が重要ですが、対面形式の最大のメリットは”生徒と信頼関係を築ける”という点です。

この仕事の難しいところは、

「講師だけが頑張っても、生徒だけが頑張っても最大の結果は得られない」

という点です。

講師がいくら時間をかけて準備をして、考えに考え抜いた授業をしていたとしても、生徒が授業中寝ていたり、宿題を一切やってこないようでは成績は上がりません。

(そういう点も含めてマネジメントするのが仕事、ではありますが、話が反れてしまいそうなので一旦それは置いておきます)

逆に生徒がいくら毎日コツコツと勉強を頑張っていたとしても、講師が授業中ずっと雑談していたのであれば、その生徒が”塾のメリット”を享受できるはずがありません。

そりゃそうですよね。

例えば、虫歯ができたので歯医者に行きました。お金を払って治療を受けて治りました。

でも当の本人が歯を磨くなどの努力を続けないと、結局また虫歯ができます。

歯科医がちゃんと治療するだけでなく、本人も努力していかないと根本的な解決にはなりませんよね。

だから、”講師と生徒が共に努力をする場”でないといけないんです。

となると、信頼関係は不可欠です。

いくらオンラインの授業を受けていたとしても、やはり実際に会って、よりリアルなコミュニケーションをとることに勝るものはありません。

だからこそ、対面形式の授業が大切なのです。

ちなみに、当塾が特別なシステムを用いず”生の授業”を大切にしている理由はここにあります。

まあ、システムを導入した方が人件費が抑えられて、経営的にはいいんですけどね…

読んでいただきありがとうございます。

Comments


bottom of page