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校長

”受験生”とは

皆さま、”受験生”とは何だと思いますか?




世間一般的には、高校受験ならば中学3年生、中学受験ならば小学6年生の事を指すかと思います。

私も普段話をする際には、相手との共通認識もあるので基本的にはその意味で使っています。


ただこの「受験生」という肩書の意味について、以前私が衝撃を受けたエピソードがありますのでご紹介いたします。




私がかつて担当した生徒のお話しです。


その子は中学受験に向けて勉強を頑張っていました。

小学5年生の2月になり、いよいよ受験まで残り1年。

少しずつ志望校を意識して勉強のギアを上げていく時期です。


いつも通り授業を済ませ、帰宅準備をしながらちょっとした雑談をしているときでした。



私:「いよいよ受験まで残り一年だね。うちでは3月からが新年度の扱いだから、○○さんもいよいよ来月から新6年生。受験生として頑張っていかなきゃね!」


新小6の子:「そうですね。でも、特別に何か変わるってわけでもないですよ。小4から本格的にやってますけど、受験に向けて勉強し始めたときから、既にもう受験生だって思ってるんで。」



私は衝撃を受けました。


私も講師経験が長いので、多くの受験生・受験生の保護者様と関わってきました。

ですがその子は、新小6(正確には小学5年生の2月ごろ)という年齢ながら、”受験生”の本質を私以上に理解していました。


確かに、受験に向けて勉強を頑張っている以上、学年なんて一切関係ないな、と。

結局のところ、”受験生”というのは”どれだけ本気で頑張っているか”なんだなと。



これは、あえて厳しい言い方をするならば、

たとえ今、中学3年生・小学6年生であったとしても、受験に向けた勉強の積み重ねがなされていない以上は、本当の意味での”受験生”ではない、とも言えます。


一人ひとり、部活やその他の習い事などの置かれている状況は異なりますので、〇〇時間勉強すればいい!というノルマが決まっているものでもありません。


結局は、受験をする当事者である生徒自身が日々どれだけ”受験”を意識できているか、なんですよね。


例えば、勉強に取り組むときも単なる作業として淡々とこなすのではなく、「絶対に覚えよう!」「出来るようになろう!」という意識で取り組めるか。

疲れているときに「せめて10分だけでも勉強しよう!」のように、自分に負けずに戦えるか。



5月ももうすぐ終わり、中学生であればまもなく前期の中間試験があったり等、

受験生にとってまだまだ大事な期間が続きます。


特に、中学3年生や中学受験を考えている小学6年生は、真の”受験生”となれるよう、

日々の努力を継続していってください。



読んでいただきありがとうございます。


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