小6社会(歴史)
- 校長
- 7月25日
- 読了時間: 4分
更新日:4 日前
小学校6年生の社会(歴史)で、古墳時代を学校で習ったそうです。
仁徳天皇陵古墳の写真を見て、生徒に質問してみました。
この巨大な古墳はどうやって作られたと思う?

A、権力者に無理やりつくらされた
B、よろこんで協力して作った
その生徒は、「無理やり作らされた」を選びました。
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仁徳天皇といえば、『民のかまど』の話が有名です。
「高き屋に 登りて見れば 煙立つ
民のかまどは 賑わいにけり」

日本書紀によると、
仁徳天皇は、応神天皇の第四子で、応神天皇が亡くなると皇位継承問題が起こります。
皇位を継ぐことの重みを考え、兄弟で皇位の譲り合いが起こってしまいます。自分がいては仁徳天皇は天皇に即位しないと考えた弟が自ら命を絶ってしまい、そんな弟の思いを受けて天皇に即位することになります。
仁徳天皇は、天皇に即位しても住まいの高津の宮の宮殿は上塗りもせず、柱に飾りも付けず、かやぶき屋根の茅も切り揃えなかったとあります。
「これは自分だけのことなので、民の耕作や機織(はたおり)の時間を奪ってはならぬ」とされたそうです。
『民のかまどの話』
即位して3年、天候に恵まれない年が続き、仁徳天皇が臣下を集めて言います。
「高殿に登って遥かに眺めると、食事時でも民のかまどの煙があたりに見られない。五穀が実らず、百姓が窮乏しているのだ。都の内ですらこの様子だから、都の外の遠い国ではどんなであろうか」
「今後三年間、すベて課税をやめ、民の苦しみを柔げよう」
当然、税金を取らないことに反対する者もいたでしょうが、
天皇自ら、この日から、衣や履物は破れるまで使用し、民の負担を減らすことに心を尽くし、宮殿の垣は壊れても作らず、屋根の茅は崩れても葺かず、雨風が漏れて衣を濡らし、星影が室内から見られる程であったといいます。
そして3年が経ち、
天皇が高殿に登って一望すると、人家の煙は盛んに立ち上っていて、皇后に語られます。「朕(われ)はすでに富んだ。喜ばしいことだ。」
皇后は言います。
「宮の垣が崩れて修理もできず、殿舍は破れ、衣が濡れる有様で、なぜ富んでいると言えるのでしょう」
天皇が答えます。
「天が人君を立てるのは、民の為であり、民が根本である。だから古(いにしえ)の聖王は、一人でも民に飢えや寒さに苦しむ者があれば、自分を責められた。
民が貧しいのは自分が貧しいのと同じで、民が富んだならば自分自身が富んだことになる。民が富んでいるのに、人君が貧しいということはないのだ。」
諸国の者が言います。
「課役が免除されてもう三年になりますが、宮殿は壊れ、倉は空になりました。今、民は豊かになって家に蓄えができました。こんな時に税をお払いして宮室を修理しなかったら、天の罰を被るでしょう」
しかし、天皇は税を取ることをまだ許さない。
そして更に3年が経ち、やっと課役を命ぜられると、
民たちは促されなくても老を助け幼き者も連れて、競うように宮殿を造ったので、あっという間に宮殿は完成したそうです。
日本書紀の話はこれで終わりではなく、民の暮らしが安定し、蓄えも十分出来た後、
今度は大規模な灌漑工事や治水事業を行います。
日本初の本格的な河川改修事業です。
淀川の氾濫を防ぐための「茨田堤(まんだのつつみ)」の築造や、
水流を安定させる「堀江」の開削、
さらには大阪湾への海水流入を防ぐ「依網池(よさみいけ)」の造成
などが行われました。
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仁徳天皇の「民のかまど」の話など誰もが知っていて欲しいと思いますが、
ではちょっとクイズです。考えてみて下さい。
灌漑工事や、治水事業を行い、広大な大阪平野を水田地帯へ整備すれば、当然たくさんの土がでます。その土をどうしたと考えますか。
仁徳天皇陵の周りは現在住宅街ですが、以前は辺り一面広大な水田地帯です。
古墳の周囲を取り囲む堀「周濠」は、周辺の広大な水田地帯に安定して水を供給するための「ため池(灌漑施設)」としての機能も兼ね備えていたと考えられています。
大阪平野を広大な水田稲作地帯に変えてくれ、川の氾濫も抑え、ため池をつくり凶作の心配もなく、食べ物に困ることがなくなり、海外からも朝貢に来るようになりました。
古墳は、そんな偉大な指導者に感謝の気持ちを込めて灌漑工事などで出た土を綺麗に盛ってお墓にしたという説が一番納得できる話だと考えますが、どうでしょうか。
この巨大な古墳はどうやって作られたと思う?
この問題は正解はわかりませんが、サッカーのワールドカップの試合後、日本のサポーターがスタジアムのゴミ拾いをする姿を見て海外のサポーターも心を動かされたように、太古の昔、みんなの感謝の気持ちが集まってこんな巨大な古墳を造ったのなら、本当にすごい事だと思います。
地元の個別指導塾 中丸子校

校長 一森(いちもり)
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