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校長

【数学の小ネタ】コラッツ予想

暖かい日も多くなり、花粉が飛散する時期がやってきました。


今年は薬を早めに飲み始めるのをサボってしまったので、どうもくしゃみが止まりません…

今春は私にとって、とてつもなく厳しいものになるかもしれません笑



さて、今回はここ数回とは趣向を変えて、数学のとある未解決問題「コラッツ予想」についてお話ししたいと思います。



~コラッツ予想の概要~

『とある正の整数に対して以下の操作を繰り返すと、どんな値も必ず「1」に到達する』

・ある数が偶数の場合、その数を2で割って次の数とする

・ある数が奇数の場合、その数に3をかけて1を足した数を次の数とする



具体例を2つほど挙げてみましょう。


例1)最初の数が5の場合

5 → 5×3+1=16 → 16÷2=8 → 8÷2=4 → 4÷2=2 → 2÷2=1(終了)



例2)最初の数が20の場合

20 → 20÷2=10 → 10÷2=5 → 5×3+1=16 → 16÷2=8 → 8÷2=4

→ 4÷2=2 → 2÷2=1(終了)



この予想は理解するのは簡単ですが、”この予想が本当に正しいのか”を証明するのは非常に難しいのです。

スーパーコンピュータを用いた計算により、現時点でおよそ576京4600兆の数字までは最終的に1に到達することが示されています。


「そこまで試されてるんだからもういいじゃん…」と思ってしまいますが、

数が無限に続いている以上、数学においては「証明した」ということにはならないのです。

だからこそ、予想が正しいと証明するのは至難の業なのです。



ちなみに、時間がある人はぜひ「27」を最初の数としてチャレンジしてみてください。

合計で「112回」の作業が必要になります笑

初期値が小さいからといって手数が少なくて済む、というわけではないのが奥が深いところですね。



ちなみにコラッツ予想には懸賞金がかけられており、もし証明できた場合は企業から1億2000万円がもらえるとのこと。




今回は数学の小ネタとして「コラッツ予想」について触れていきましたが、

実はこうした知識が受験とは無縁とも限りません。


実際、コラッツ予想は2011年のセンター試験(今でいう大学入試共通テスト)で出題されましたし、

中学受験生向けの模試に出題されているのも見たことがあります。


「色々なことに興味・関心を持つ」ということが、意外なところで受験に役立つことがあるのです。



読んでいただきありがとうございます。




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